手づくり布マスクの制作・販売を開始しました。

日本での流行が止まらない感染症COVID-19。これまで花粉症対策などで一般的に使われていた使い捨ての不織布マスクの不足が2020年2月ごろから始まり、市民への外出自粛要請が出た3月にはマスク不足がさらに深刻化しました。旅するミシン店では緊急に布製マスクの制作を開始し、3月27日から当店の通販ストア「旅するミシン店通販部」で販売を開始しています。

一年中売られていた不織布マスクがなくなるなんて考えたこともありませんでした。
と、同時にマスクを必要としている人のことを考えました。

現在一番必要としているのは医療従事者や介護・福祉従事者。

そして、花粉症などのアレルギー、喘息などがある人。

医療従事者用のマスクは作れないけれど、布のマスクは花粉症、喘息などには少しは有効かもしれない。
さらに、布でマスクをつくることによって、まかなえた枚数分医療・介護・福祉に回せるかもしれないのです。

回は社会奉仕活動を目的にマスクをつくることにしました。

当店で製作のマスクでは、ウイルスはあまり防げません。
でも、自分が誰かに感染させることを防げるかもしれません。
個性的なマスクなので、ちょっとした会話が生まれるかもしれません。
喉を潤して菌の侵入を防ぐことができます。

人生で、今一番マスクのことを考えています。
使い捨てマスク、もしも1億枚捨てられたら…
使うべきところでは、たくさん使ってもらい、そうでないところでは少し違う方法を考えてみてもいいのかもしれません。
環境問題まで繋がったのは意外でした。でも、もっと早く気づくべきだったのかもしれません。

当店のマスクが、少しでも何かの役に立てるのなら、これほどうれしいことはありません。
みなさんが毎日健やかに過ごされますよう心よりお祈りいたします。

店長 植木ななせ

3月中旬ごろからは医療関係者への配布分マスクの不足も深刻化し、実際に来店された医療関係者からその通りの話をお伺いしました。3月下旬からアメリカでの感染拡大が急拡大し、ゼネラルモーターズやフォードといった医療とほとんど関係のない自動車メーカーが人工呼吸器の製造にとりかかったというアメリカの放送局のニュースを驚きをもって見ていました。

とにかく材料を集めて、布マスクを作ろうとななせ店長が作りはじめました。

マスクは基本的には「ベトナムマスク」という立体マスク(ベトナムの街でバイク乗りが排気ガスから呼吸器を守るためつくられ始めたものらしいです)のかたちをベースにしております。

緊急時のため材料がなかなか安定して集められないのですが、綿ガーゼと綿麻混合のガーゼの生地を使用して、ななせ店長がミシンをかけて手づくりしております。

表にはワンポイントのイラストも入っています。

3月下旬の販売開始から社会奉仕的な観点で価格を可能なかぎり落として、なるべく多くの方に行き渡るように販売をしております。4月下旬以降は、材料の高騰などに対応した通常価格に近い価格とさせていただき、当店のいくつかのお取扱い店様でも販売を開始する予定です。材料も当店のブックカバーの表地と同様に麻素材生地をメインにしてく予定です。

サイズはM(女性全般とお子様)とL(男性と大き目なマスクを好む女性向き)を制作しています。
仕様については材料によっても細かく変わりますので、旅するミシン店通販部のブログなどをご覧いただければ幸いです。

販売については、当店のSNS、TwitterInstgramFacebookでお知らせしています。

使用上の注意についてはこちらを参照ください。
https://tabisurumishinten.com/?p=5370
旅するミシン店のマスク、お役立ていただければとても嬉しいです。