第100回目の益子陶器市に行ってきました。

栃木県益子町は陶芸の芸術村として関東では知られています。1966年からスタートした春秋開催の益子陶器市が、11月2日スタートの秋の回で100回目の節目を迎えました(今回は11月6日までの開催)。旅するミシン店の店長と管理人は度々益子の陶器市は伺っていますが、今回は初めて初日にいくことができました。

(公式ページ)
http://blog.mashiko-kankou.org/staff/?p=12505

益子町のメインストリート「城内坂通り」

陶器市期間中、益子町の城内坂通りから広がる中心街から広域にわたって、陶芸作家のテントが広がります。

「遺跡広場」のテント村

益子陶芸美術館の隣の「遺跡広場」にもテント村が設置され、以前の記事でもご紹介した陶芸作家の吉澤奈保子さんも出店されていました。

木材の空間とも調和する吉澤奈保子さんの作品

吉澤さんの陶器にはかわいさと自然な佇まいが同居した動物や植物の模様が手彫りされています。独特な世界観がある器で、東京にも多数のファンがいる作家さんです。益子町を中心に活動されていますが、東京のイベントに参加されることもあります。

12月9日(土)と10日(日)に、京成線の新三河島駅近くの山桝酒店さんで開催の「ヤママス ガラジ2017 Winter Wonderland BaZaar」にも出展される予定です。

吉澤奈保子さんのブログ
https://ameblo.jp/nao-waganna/

独創的な造形が光る長山六さんの作品

茨城県城里町に窯を持つ陶芸家長山六さんは、おもしろい構造の陶器にチャレンジされている方で、いつも作品を見るのが楽しみです。写真は一輪挿しやベン立てなどいろんな目的に使える形状の器で、当店でもこの一輪挿し作品を開店から置かせていただいております。また、長山さんの重厚な器を地図立てに重宝しております。

長山さんの陶器市での出店場所は、上記の公式ページの(L)の「くみあい広場」エリア、城内坂通りからそのまま伸びる県道230号線沿いの益子焼協同組合ビルの裏側あたりです。「六花窯」の屋号の印があります。

長山さんは茨城を中心に活動されていますが、東京では毎年12月と1月に開催される「世田谷のボロ市」に毎年出店されています。

日常に溶け込んでいく宮川裕美子さんの作品

益子の陶芸家、宮川裕美子さんは使えば使うほどに使い勝手が良くなるようなバランスのいい器を作られる方です。お茶碗は軽すぎず重すぎず、ご飯を盛る量も適量になるような実用的で素敵な器を作る作家さんです。陶器市では上記の公式ページの(L)の「くみあい広場」エリア、県道230号線沿いの益子焼協同組合ビルから道路向かい側のテントに出店されています。

宮川さんの作品は陶器市以外の期間でも、城内坂通りの有力販売店やまにさんでも取り扱っています。

(宮川裕美子さんのInstagram)
https://www.instagram.com/m.yumiko210/

公共交通機関は茨城交通の秋葉原―笠間―益子間の路線高速バス「やきものライナー」がおすすめです。陶器市期間中は当然かなり混みますが、増発もされているはずです。

http://www.ibako.co.jp/highway/kasama/

陶器市期間中に車で益子に行かれる方は、まずいかに早く現地に着くかが重要だと思います。午前9以降に到着予定の方は、有料駐車場や城内エリアから少し離れた駐車場所をあらかじめ見当をつけておいた方がいいかもしれません。

益子の陶器市は本当にたくさんの作家さんが出展され、どの作家さんと巡り合うのは本当に一期一会だと思います。2017年の11月の三連休は天気にも恵まれ、たくさんの出会いがあると思います。

益子の陶器作家さん

栃木県にある陶器の芸術村・益子。現在ゴールデンウィークの陶器市で街中が賑わっています。

店長・管理人もお気に入りの益子の陶器作家さんがいます。作品をお店にも飾っております。

お一人目は見目木実(けんもく・このみ)さん。

見木さんは益子で代々続く見目陶苑に東京から嫁かれて、益子で陶芸を始められた方です。

とてもかっこいい方です。管理人が撮った写真の数倍はかっこいいです。ここだけの秘密ですがお孫さんもいるんですよ。

見目さんの陶器の特徴は縄文土器のような土の流れがダイレクトに伝わる力強い質感とモダンなスタイリッシュさの調和がとれているところです。益子らしい土着的な暖か味と幻想的な雰囲気を持ち合わせています。

見目さんはいつも身近にとれた草花を器に飾るのですが、それが何とも言えずいいのです。草花があたかも器の土から養分をとっているのではという感じを受けます。

見目さんのお店の敷地には「KENMOKU」という見目さんの器が見られる静かなカフェもあります。陶器市のときはお店の敷地に多数のテントが建てられ、多くの人で賑わいます。

場所は共販センターから県道230号沿いに茂木方面に向かったところにあります。

栃木県芳賀郡益子町益子3053−3

http://goo.gl/maps/P2iIG

見目さんの工房のブログです。

http://tsuchikukan.cocolog-nifty.com/

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そして、お二人目は吉澤奈保子さん。

お写真の撮影は丁重に固辞されましたが、とてもキュートな方です。

吉澤さんの器にはかわいい植物や動物の絵が彫られています。器の表面を手で掘って模様をつけていて、益子焼なのにとても軽いのも特徴です。

店長と管理人は特にこのリンゴの柄のファンです。吉澤さんの器は使っていて飽きません。かわいらしさとちゃんとした質感がしっかり同居しています。

吉澤さんの作品を常に見られるのは益子のメインストリートにある陶器店「陶庫」さんです。

http://www.mashiko.com/toko/

陶器市のときには吉澤さんご自身が遺跡広場のテント村に出展しています。

また陶器市限定のギャラリー「第2倉庫」さんでも展示されています。

吉澤さんのブログです。

http://ameblo.jp/nao-waganna/

益子陶器市の情報はこちらのURLで見られます。

http://blog.mashiko-kankou.org/ceramics_bazaar/index.shtml

益子は日本でも貴重な「芸術村」です。店長も管理人も大好きなところです。

※追記

今年4月から茨城交通が秋葉原発着の高速バス「関東やきものライナー」の益子発着を開始しました。これまで車なしで益子に行く場合は、宇都宮駅から益子駅まで1時間程度の路線バスに乗るか、JR水戸線・関東鉄道常総線から乗り継いで真岡鐵道に乗るルートの二択でしたが、秋葉原からの直行便が出て選択肢が広がりました。しかも「関東やきものライナー」はトータルコストが安いです。

http://www.ibako.co.jp/highway/kasama/

※2017年11月2日の益子陶器市訪問記をアップしました。
https://tabisurumishinten.com/?p=3437