平素は旅するミシン店の製品をご愛顧いただき、ありがとうございます。
2020年春のCOVID-19のパンデミックで起きた不織布マスク不足に際し、当店では社会貢献の一環として布マスクを制作し販売を開始し、春以降も多くのお客様にご購入いただきました。そして、2020年12月に到来したCOVID-19の第3波に際し、公共的施設での不織布マスクの着用が求められているという報道が増えてきました。
布マスクは基本的に「人にうつさない」ためのものであり、「人からうつされない」機能は不織布マスクより劣ります。そのため、当店の布マスクを着用される方は布マスクと不織布マスクの機能の差を把握され、必要に応じて使い分けるか併用することをおすすめします。
【布マスクの使用に関する参考記事】
<日経による東京大学のマスク素材の効果のシュミレーションの解説>
https://style.nikkei.com…..
※布マスクは息・飛沫の排出においては不織布マスクと同等のウイルス防止機能、吸入については不織布マスクが優れていることが示唆されています。
<ハフィントンポストによる豊橋技術科学大・理研のシュミレーションの解説>
https://www.huffingtonpost.jp…..
※上記東京大学でのシュミレーションと同じような結果を示唆しています。
<アメリカCNNによるEU諸国による不織布マスク推奨の動向解説の記事(英語)>
https://edition.cnn.com…..
※感染がシビアな状況になっているEU諸国では2021年1月から公共の場所での不織布マスク(Surgical Mask)の着用が推奨されはじめています。
<アメリカCNBC放送による「ダブルマスク」推奨の記事(英語)>
https://www.cnbc.com/2021/01/25/dr-fauci-double-mask-during-covid-makes-common-sense-more-effective.html
※2021年冬季からアメリカでは布マスクと不織布マスク(もしくは布マスク2枚の)の2重着用が効果的と見なされ一般的になっています。アメリカの感染症対策の第一人者アンソニー・ファウチ博士も推奨しています。
【布マスクの使用意義について】
2021年1月現在マスクのパッケージにも挿入しているアメリカ疾病予防管理センター(CDC)の説明をご覧ください。COVID-19は基本的には無症状者から感染が広がるため、地域全体でマスクを正しく装着することを推奨しています。
https://tabisurumishinten.com/?p=5370
基本的に布マスクは「人にうつさない」効果はあるため、医療施設内や感染状況が悪化している地域でなければ、布マスクでも全員が着用していれば感染予防効果はあると思われます。逆に地域での感染状況が悪化したり、医療施設や換気が十分にされてない屋内施設に長時間滞在する場合は不織布マスクの着用が望ましいと思われます。
旅するミシン店のマスクについては、素材構造が2枚~4枚重ねとなっており、基本的に素材数が多いほど機能効果が高いと思われます。
<表裏ガーゼ素材>4枚構造
<生地(麻もしくは綿・てぬぐい)とガーゼ生地の組み合わせ>3枚構造
<表裏生地(麻もしくは綿・てぬぐい)>2枚構造
不織布マスクは機能的に優れていますが、使い捨てのプラスチック製品であることや日本では夏季に長時間着用しづらいという問題もあります。また、COVID-19への感染対策は長期間必要となりそうですので、布マスクと不織布マスクを状況によって使い分けていただければ幸いです。