台東区谷中7丁目のアパートの記憶

旅するミシン店と台東区立朝倉彫塑館の間に、和久田荘と山口アパートという2棟の2階建てアパートが隣接して存在していましたが、2021年8月末に完全に解体されました。ふたつのアパートは1950年代から存在していたようで、別のオーナーが所有する別経営のアパートでした。オーナーの死去と相続の問題から、2棟の土地がまとめてマンションデベロッパーに売却されました。また、隣接していた美容室「バンブ」さんも合わせて退去・解体となっています。

和久田荘は通り沿いに駐車スペースも兼ねた広い敷地を持っており、台東区から災害時避難先として指定され、地域に資源ごみの回収場所も提供していました。山口アパートの住人の方から退去時に所有していた本をいただいたりしました。2つのアパートのお住まいの方には当店でお買い物されたり、町会を通じて交流持ったりした方もいました。あるご高齢の住人の方は40年以上お住まいで引っ越し作業にも疲弊したとお話されていました。ストレスのたまる退去作業、本当にお疲れ様でした。

アパート跡はオープンハウス・ディベロップメントが取得しており、4階建て20室のマンションが建設されるとのことです。

地域の記憶のため、アパート解体の様子を写真で紹介いたします。解体工事開始は2021年7月1日、工事終了は同8月31日でした

<解体開始前の記事>
https://tabisurumishinten.com/?p=5817

<マンション建設の前提となった台東区による新地区計画>
https://tabisurumishinten.com/?p=5152