旅するミシン店の布マスクのご使用上の注意・お願い(2020年11月24日改訂)

<<<手づくり布マスク(麻/綿素材)ご使用上の注意・お願い(2020年4月20日初版、11月24日改訂)>>>

本製品をお買い上げいただき、ありがとうございます。ご使用前に以下の事項に必ず目を通していただくようお願い申し上げます。

<布マスクの使用意義について>
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)発表資料2020年11月20日改訂版より

SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)への感染は主に、咳、くしゃみ、歌唱、会話、呼吸の際に発生する呼吸器からの飛沫によるものです。CDCは、SARS-CoV-2への感染防止のため、地域社会でのマスク、特にバルブ構造のない複数の布を縫い合わせたマスクの使用を推奨しています。マスクは第一に、ウイルスを含んだ飛沫の放出を減らすことを目的としています(”感染源の制御”)。これは特に、感染の半数以上の要因となっている、気分に異常がなく他人への感染についても無自覚な無症候性または発症前の感染者に関係するものです。

マスクを持続的に正しく着用する人の数が増えれば、それにともない各個人の予防効果も高まり、この組み合わせの効果によって地域社会にマスク着用による SARS-CoV-2制御の恩恵をもたらすことになります。

<ご着用前に>
・着用前に必ず1回の洗濯をお願いいたします。
・ゴムバンドは長さが調整でき結びほどきが可能です。着用前に一度ほどいて長さを調整してください。結び目はマスクの中に入れてください。

<洗濯について>
・必ず洗剤を使った洗濯と完全乾燥をしてから再利用してください。
・手洗いの場合、洗面器に水と洗剤を入れて10分程度の漬け置きがおすすめです。そそぐときも水に十分に漬けてあまり揉まないようにすると型崩れが防げます。乾かす時はタオルで挟むと水分を効果的に減らせます。
・洗濯機を使って洗う場合は必ずネットに入れてください。脱水後すぐに取り出し、伸ばして型をととのえてください。型崩れをおこした場合はアイロンで直してください。
・洗濯前の洗濯物を取り扱った後は顔に手を触れずに、すみやかに手洗いをしてください。
・できるだけ天日干しで完全に乾燥させてから再利用してください。

<消毒について>
・万が一新型コロナウイルスがマスクに付着した場合でも、界面活性剤が入った洗剤を十分に使用した洗濯でウイルスを不活性化できるとされています。
・消毒を入念に行う場合は10分以上煮沸消毒(煮洗い)をしてください。塩素系漂白剤を使った漬け置きでも消毒ができますが、マスク表面の柄プリントも漂白します。また、マスクゴムに化学的なダメージを与える可能性があります(※漂白消毒の方法については花王のホームページ内の記事をご覧ください)。

<使用時について>
・大きな咳やくしゃみをがまんできない時はマスクがない状態と同様に、口を肘を当てるなどのいわゆる「咳エチケット」を行ってください。
・綿素材は麻素材マスクと使い捨て不織布マスクに比べ水分を吸収し、口元が蒸れる場合があります。口元にペーパータオルやコーヒーフィルター類を当てると対処できます。

<お手入れについて>
・本体の型崩れが激しい場合は、中心部の突起を残すようにしてアイロンで形を整えてください。
・麻素材は洗濯後に表面がごわごわしやすく、また若干の縮みが発生する場合があります。アイロンがけでかたちを整えることにより対処できます。
・ゴムバンドが使えなくなった場合はヘアゴムや手芸用の平ゴムでの代用や使い捨てマスクのゴムの再利用をおすすめします。
・マスクから外れたバンドを再びマスクに通すときはピンセットでつまんで挿入するのが確実です。つまようじに先をひっかけて挿入することも可能です。

※この説明は下記の組織の発表に基づいて作成しています。
アメリカ疾病予防管理センター
Consumer Reports(アメリカ)
東京都/厚生労働省

※本説明の初版:2020年04月20日

手づくり布マスクの制作・販売を開始しました。

日本での流行が止まらない感染症COVID-19。これまで花粉症対策などで一般的に使われていた使い捨ての不織布マスクの不足が2020年2月ごろから始まり、市民への外出自粛要請が出た3月にはマスク不足がさらに深刻化しました。旅するミシン店では緊急に布製マスクの制作を開始し、3月27日から当店の通販ストア「旅するミシン店通販部」で販売を開始しています。

一年中売られていた不織布マスクがなくなるなんて考えたこともありませんでした。
と、同時にマスクを必要としている人のことを考えました。

現在一番必要としているのは医療従事者や介護・福祉従事者。

そして、花粉症などのアレルギー、喘息などがある人。

医療従事者用のマスクは作れないけれど、布のマスクは花粉症、喘息などには少しは有効かもしれない。
さらに、布でマスクをつくることによって、まかなえた枚数分医療・介護・福祉に回せるかもしれないのです。

回は社会奉仕活動を目的にマスクをつくることにしました。

当店で製作のマスクでは、ウイルスはあまり防げません。
でも、自分が誰かに感染させることを防げるかもしれません。
個性的なマスクなので、ちょっとした会話が生まれるかもしれません。
喉を潤して菌の侵入を防ぐことができます。

人生で、今一番マスクのことを考えています。
使い捨てマスク、もしも1億枚捨てられたら…
使うべきところでは、たくさん使ってもらい、そうでないところでは少し違う方法を考えてみてもいいのかもしれません。
環境問題まで繋がったのは意外でした。でも、もっと早く気づくべきだったのかもしれません。

当店のマスクが、少しでも何かの役に立てるのなら、これほどうれしいことはありません。
みなさんが毎日健やかに過ごされますよう心よりお祈りいたします。

店長 植木ななせ

3月中旬ごろからは医療関係者への配布分マスクの不足も深刻化し、実際に来店された医療関係者からその通りの話をお伺いしました。3月下旬からアメリカでの感染拡大が急拡大し、ゼネラルモーターズやフォードといった医療とほとんど関係のない自動車メーカーが人工呼吸器の製造にとりかかったというアメリカの放送局のニュースを驚きをもって見ていました。

とにかく材料を集めて、布マスクを作ろうとななせ店長が作りはじめました。

マスクは基本的には「ベトナムマスク」という立体マスク(ベトナムの街でバイク乗りが排気ガスから呼吸器を守るためつくられ始めたものらしいです)のかたちをベースにしております。

緊急時のため材料がなかなか安定して集められないのですが、綿ガーゼと綿麻混合のガーゼの生地を使用して、ななせ店長がミシンをかけて手づくりしております。

表にはワンポイントのイラストも入っています。

3月下旬の販売開始から社会奉仕的な観点で価格を可能なかぎり落として、なるべく多くの方に行き渡るように販売をしております。4月下旬以降は、材料の高騰などに対応した通常価格に近い価格とさせていただき、当店のいくつかのお取扱い店様でも販売を開始する予定です。材料も当店のブックカバーの表地と同様に麻素材生地をメインにしてく予定です。

サイズはM(女性全般とお子様)とL(男性と大き目なマスクを好む女性向き)を制作しています。
仕様については材料によっても細かく変わりますので、旅するミシン店通販部のブログなどをご覧いただければ幸いです。

販売については、当店のSNS、TwitterInstgramFacebookでお知らせしています。

使用上の注意についてはこちらを参照ください。
https://tabisurumishinten.com/?p=5370
旅するミシン店のマスク、お役立ていただければとても嬉しいです。