「旅するミシン店の丸善祝150周年フェア 烏と京都と檸檬」を2019年7月開催します

檸檬Tシャツ姿のくまぼうと、こねこが檸檬に変装した「レモニーちゃん」。

京都の中心街にある丸善京都本店さんにて7月2日(火)より7月末まで、「旅するミシン店の丸善祝150周年フェア 烏と京都と檸檬」を開催します。会場は、丸善京都本店さんの地下2階レジ前の特設台です。

2019年は、医師で福澤諭吉の弟子もあった早矢仕有的(はやし・ゆうてき)が丸善の前身である「丸屋商社」(書籍・薬品・医療用品の輸入業)を横浜に開業してから150周年を迎えます。本年は全国の丸善さんで150周年を記念したフェアが行われています。

檸檬の着ぐるみが似合うカラスくんと子ガラスくん。

丸善京都本店さんは前身となる丸善京都支店が1907年に開店し、輸入書籍が買える京都の書籍文化の中心として親しまれていました。京都の丸善は短編小説に特異な才能を残した作家梶井基次郎の代表作「檸檬」の舞台になったことでも知られています。

旅するミシン店ではカラス学者の松原始先生の京都大学時代の思い出をつづった「カラスと京都」を2016年に発行し、それ以降丸善京都本店さんでのお取扱い、京都市内の手づくり市出展などを通じて京都エリアのお客様と交流を持たせていただいております。

今回のフェアでは、丸善京都を舞台にした梶井基次郎の小説「檸檬」、当店のブックカバーや書籍でおなじみの「烏」、そして「京都」をテーマにして、ブックカバーをはじめ、「読書をしない時の本のカバー」、コースターなどの布小物をお出しします。京都ならではの柄も用意する予定です。また、フェア中に『カラス漫画』(松原始作・植木ななせ絵)も登場予定です。

商品の入荷状況、フェアの様子は当店SNSで随時お知らせいたします。

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ハッシュタグ“#烏と京都と檸檬”で検索ください。

ご来場お待ちしております。

※(追記)フェアの名称は「烏と京都と檸檬」に変更になりました。

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Tabisumishinten will do exhibition at Maruzen Kyoto of Sanjo-Kawaramachi from July 2nd to end of July. Maruzen Kyoto is the book store that has long history since 1907. Our exhibition will celebrate the history of Maruzen Kyoto.

【Maruzen Kyoto(丸善京都本店)】
Adress: Kyoto “BAL” Building B2-B1, 251, Yamazakicho, Nakagyoku, Kyoto.
Business hour: 11am to 9pm
Business holiday: no business holiday in July of 2019.

檸檬の着ぐるみを不満そうに着るつみれくん。

那覇「BOOK Cafe&hall ゆかるひ」さんで当店のブックカバー取扱い開始しました。

※2022年11月をもって当店製品のお取扱が終了となりました。コロナで大変な時期にご来店いただいたお客様やお取扱をいただいたオーナー様に感謝申し上げます。(2022年11月10日追記)

那覇のメインストリート「国際通り」の北側・久茂地。1980年代にこの地に「夢空間」さんという絵本専門店がありました。この絵本店のオーナーだった屋嘉道子さんが2016年にオープンしたのが「BOOK Cafe&hall ゆかるひ」さんです。

https://yukaruhi.weebly.com/

「ゆかるひ」は琉球語で「佳き日」という意味です。”沖縄の宝をさがして出会えたその日が「ゆかるひ」。”ということから店名を命名されています。その由来の通り、店内は沖縄・琉球文化に関わる本や工芸品が展示されています。あるご縁があって、その一角に当店の文庫ブックカバーも置いていただくことになりました。ブックカバーはできるだけ柄のバリエーションを豊かにし、裏地は沖縄県内で購入した生地をなるべく多く使うようにしています。

久茂地は東京でいうと銀座・新宿にあたる、繁華街+ビジネスの中心を那覇で担っているエリアです。道子さんは今のゆかるひさんと同じビル内で絵本専門店を開業後、ご結婚で長野へ移住。基地の問題などで苦悩する故郷を見て、那覇で再びお店をすることを決意されたそうです。道子さんのことは地元紙でもたびたび紹介されています。

琉球新報による紹介記事

地元紙に掲載された道子さんのエッセイ

ゆかるひさんの書棚は那覇のアート関係の古書店である言事堂さんが担当されており、沖縄関連書籍を中心に深い選書が提供されています。カフェスペースでは、那覇と嫁ぎ先の長野の両方の味を知る道子さんがつくる自然志向の心身に優しいランチも楽しめます。約60人が収容できるイベントスペースもあり、音楽、舞踊、映画上映、沖縄の作家による作品展示、沖縄の様々な側面を知るトークイベントからヨガイベントなど多分野の催し物が頻繁に開催されています。

当店もブックカバーを置いていただけることなり、ブックカバーの魅力を那覇・沖縄の方に知ってもらえるよう、製品づくりを工夫してゆきます。

沖縄ご在住、また那覇へご旅行されるお客様はぜひ「ゆかるひ」さんをのぞいみてください!

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Book Cafe&Hall ゆかるひ
住所:那覇市久茂地3-4-10久茂地YAKAビル3F
(最寄り駅:ゆいレール「県庁前」)
ホームページ:https://yukaruhi.weebly.com/
Facebook:https://www.facebook.com/yukaruhi/
電話:098−860−3270
営業時間:11:00~18時ごろ(日没)
定休日:毎週火曜日および水曜日

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The Book-Cafe and culture venue “Yukaruhi” in Naha, Okinawa started to sell the Book-cover of Tabisurumishintenl, from June of 2019.

“Yukaruhi(ゆかるひ)” means “A Good Day” in Okinawa(Ryukyu) languages.

Yukaruhi sell the books about Okinawa and craft works by Okinawan creators. In the cafe space, you can have the natural meals that reflects the Okinawa and Japanese culture. Many events about Okinawa and Asian culture is taking palace in Yukaruhi.

“Book Cafe & Hall Yukaruhi”(ゆかるひ)
Adress: 3rd floor of Yaka-Building, 3-4-10 Kumoji, Naha, Okinawa.
Telephone(in Japan): 098−860−3270
Business hour: 11am to about 6pm(sunset time).
Business holiday: every Tuesday and Wednesday.

「旅するミシン店の沖縄フェア」(2018年春~夏)

旅するミシン店では4月に沖縄を訪れ、那覇、名護などの生地屋さんで琉球舞踊・晴れ着用の反物・生地を仕入れてきました。

沖縄には芭蕉布、紅型(びんがた)、花織、ミンサーなど独自の伝統を持つ生地が多数あります。現在、それらの伝統生地は伝統継承者の職人により手織り・手染めされており、本物が持つ質感を備え、日本の伝統織の中でも最高級品クラスの品として知られています。

当店は日用品として製品を制作しているため、購入した生地は機械織の普及品になりますが、沖縄各地の伝統織のデザインを受け継いだもので、いずれも沖縄県内でしか入手が難しいものです。

それらの生地を使ったブックカバー、バッグ類、コースター・カードケースなどの布小物の製品を夏まで継続的に谷中店、各取扱店様、フェアで展開して参ります。

また谷中店ではミニ写真展も展示しています。ご来店の際はぜひご覧ください。

沖縄の生地にご興味を持たれた方は以下の本もおすすめまします。

>>柳宗悦『手仕事の日本』(岩波文庫他)
https://honto.jp/netstore/pd-book_03494185.html
(近代化の中でないがしろにされていた琉球の伝統文化を再評価した民芸運動創始者の主著のひとつ)

>>澤地久枝『琉球布紀行』(新潮文庫)
https://honto.jp/netstore/pd-book_02425645.html
(沖縄戦で一度壊滅した琉球の伝統生地の生産を、戦後に復興した人たちの物語)